医療分業は、患者さんの診断・治療は医師が、医師の処方箋に基づく調剤は薬剤師が行うことにより、それぞれの専門分野で業務を分担し、医療の質的向上を図ろうとする仕組みです。
　高齢化社会を迎え、高齢者に多くみられる複数疾病での複数医療機関のかけもち受診による医薬品の重複投与、併用に伴う相互作用による薬害（副作用）から患者さんを守り、適正な薬物療法を行うという観点から医薬分業は推進されております。
　しかしながら、医薬分業が広く普及している欧米先進国に比べると日本ではまだ十分にその役割が地域住民に理解されていないようです。地域における医薬品の提供・在宅服薬指導・薬歴管理や薬の相談役として、地域住民に信頼される「かかりつけ薬局」として医療機関、患者さんの理解と協力により良質な医療の提供に職員一同努力したいと思います。